株式会社伸光

石綿(アスベスト)対策・除去工事

石綿(アスベスト)対策・除去工事

法規制を遵守し安全を最優先に石綿被害ゼロへ

石綿(アスベスト)は、多種の優れた物性を持ち1910年頃を皮切りに1970年から1990年にかけて毎年約30万トン、2006年に全面輸入の禁止になる迄に1000万トン輸入され、そのうちの約8割が建築資材の原料として使用されたと言われています。

飛散した石綿をある期間吸引することにより、健康被害を招く恐れがあるため伸光では法規制を遵守することはもとより、近隣周辺(住民・地域環境)への飛散防止と、作業に従事する作業員の安全を最優先とした石綿処理工事の計画、施工の徹底に努めています。

石綿(アスベスト)対策・除去工事について
石綿の物性 耐久性(引っ張り、摩耗、折り曲げ等に強い)
耐熱性
耐薬品性(酸、アルカリ等に強く腐食しにくい)
電気絶縁性(熱、電気を通しにくい)
親和性(密着性にすぐれており、他の物質と混ざりやすい)
石綿の種類 【蛇紋石系】
・クリソタイル(白石綿/温石綿)
※一般に最も使用されている石綿種です。

【角閃石系】
アモサイト(茶石綿)、クロシドライト(青石綿)、
アンソフィライト(直閃石)、トレモライト(透閃石)、
アクチノライト(陽起石)
事前準備 ①各官庁への届出(工事開始14日前迄)
②作業前準備 工事お知らせ看板等の掲示、資材及び機材の搬入
③関係者以外の立入禁止措置
④施工前状況
⑤粉じん濃度測定(作業前)
⑥養生作業(床/壁/開口部/設備養生)
⑦セキュリティルーム設置
⑧集じん・排気装置・排気ダクト設置・稼働確認
⑨除去前最終確認
⑩粉じん飛散防止剤(アストリマー)の散布
除去作業 ①石綿の除去作業
②粉じん濃度測定(作業中)
③除去石綿の二重梱包(「石綿廃棄物」と記載されている専用袋使用)
④粉じん飛散防止剤散布
⑤粉じん濃度測定(養生撤去前)
完了確認 ①養生撤去・清掃
②「特別管理産業廃棄物」業者による収集運搬・埋立処分(管理型)
③粉じん濃度測定(作業後)
④施工後状況の確認

※施工手順や内容などは当社の一例です。施工物件の条件、各都道府県及び自治体の条例等に準じ、柔軟に対応いたします。

石綿が危険とされる理由

さまざまな特性を持つ石綿、その使用が禁止され有害物として取り扱われるようになったのはどうしてでしょうか?

飛散した石綿はその繊維の細さと耐久性が故に、分解されずそのまま空気中に浮遊します。石綿は繊維が集まった塊の状態では問題ありませんが、一本一本にほぐされ「石綿粉じん」となると大気に飛散し危険であるとされています。

石綿が危険とされる理由①
石綿が危険とされる理由②

また、飛散した石綿を吸引することにより、健康被害を招く恐れがあるのです。石綿が原因と考えられる疾病には、石綿肺、肺がん、悪性中皮腫等があげられます。 元々発ガン性物質であるとされていますが、潜伏期間が15年~50年と長い為、その扱いや対応はとても厄介です。

日常の生活で石綿を吸い込む事はほぼありませんが、石綿を含有している建築材料が使用されている建物の解体、改修、取り壊し作業時の飛散が最も危険であるとされる為、これらを行う際は様々な対策と施工管理が必要となります。

石綿含有の可能性がある建築材料と使用部位の例

石綿(アスベスト)の使用箇所と建築材料の種類を紹介します。

内装材(壁、天井、吸音断熱材)

スレートボード、スラグ石こう板、吹付け石綿、ソフト巾木、パーライト吹付け、ケイ酸カルシウム板第一種、石綿含有ロックウール、パルプセメント板、石綿含有吹付けロックウール、パーライト板、吸音天井板、石こうボード、石綿含有ひる石

耐火被覆材

吹付け石綿、石綿含有耐火被覆板、石綿含有吹付けロックウール、ケイ酸カルシウム板第二種、パーライト系吹付け材

外装材(外壁、軒天)

窯業系サイディング押出成形セメント板、スレート波板、スレートボード、ケイ酸カルシウム板第一種

屋根材

スレート波板、住宅屋根用化粧スレート

屋根結露防止材

石綿フエルト材

床材

ビニル床タイル、フリーアクセスフロア

煙突材

石綿セメントライニング材、石綿含有煙突用断熱材

石綿建材レベルと作業種別

発じん(粉じん飛散)の度合による石綿のレベル区分と、それに対応する作業の種類を紹介します。
レベルと建材種類 建材使用例 作業方法
LEVEL 1

石綿含有
吹付け材
建物の鉄骨、梁及び柱等に石綿とセメント合剤を吹付けることにより、被膜を形成させ耐火被覆として使用。

建物の機械室、ボイラ室等の天井や壁に石綿とセメント合剤を吹付けることにより、被膜を形成させ吸音・結露防止(断熱)として使用。
除去作業
封じ込め作業
囲い込み作業
LEVEL 2

石綿含有保温材
石綿含有耐火被覆成形材
石綿含有断熱材
ボイラ本体及びその配管、空調ダクト等の保温材に使用。

建物の柱や梁、壁の耐火被覆材の「石綿耐火被覆板」「石綿含有ケイ酸カルシウム板第二種」等に貼り付けて使用。

屋根裏の断熱に使用されている石綿フエルト材、煙突の断熱材に使用。
除去作業
封じ込め作業
囲い込み作業
LEVEL 3

成形板等
建物の天井及び壁、床等に使用されているビニル床等

屋根材として使用されている石綿スレート等
除去作業

石綿封じ込め工事

封じ込め工事とは、吹付け石綿に固化剤(薬剤)を吹付け塗膜を形成・浸透させて固める工法です。表面だけでなく、吹付け箇所内部にまで固化剤を浸透させることで繊維と繊維を強力に結合させることを目的とします。 石綿層がしっかりしており、下地が脱落する危険性の無い箇所に適しています。

封じ込め工事にはアスベスシールという薬剤を使用します。 アスベスシールは石綿繊維の再飛散防止を目的とした薬剤で、下地に対する浸透性に優れており、 残存石綿の固定化及び封じ込め化に威力を発揮します。防・耐火認定(準不燃と特定の耐火構造)を 取得しており、これらが要求される部位へも厚みに関係なく使用することが可能です。

石綿囲い込み工事

囲い込み工事とは、石綿が吹付けられている天井・壁等を、非石綿建材や鉄板等で隙間なく覆う工法のことを言います。通常は、粉じん飛散の恐れがあっても除去や封じ込め工事に困難な場所で、解体ではなく改修工事等で実施されることが多い施工です。脱落する危険性の無い箇所に適しています。

上記施工手順と内容は当社の一例です。施工物件の条件、各都道府県及び自治体の条例等に準じ、柔軟に対応いたします。

石綿(アスベスト)対策・除去工事は、専門業者の当社にお任せください。

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